『土門拳の昭和』を観て
2014年 01月 19日
土門 拳 (1909~1990)
写真撮影が趣味になってから3年程経ちますが、有名な写真家に全く無知な私でも知っている、
日本を代表する写真家です。
学生の頃、彼の撮影した寺院の石階段を油絵で模写したこともありました。
*
時代とともに彼の報道写真は芸術作品へと変わり、そのジャンルは多岐にわたっていく。
しかし、生涯変わらぬスタイルとしての「リアリズム」について私は考えていた。
「昭和」という激動の時代に社会の現実を訴えるリアリズムの追求をしていた時代
土門が後に告白した言葉に
「社会的リアリズムというのは、実質的には社会主義的リアリズムのことだった」
というのである。
「絶対非演出の絶対スナップ」を主張し
人民思想に改革意識を持たせるべく教育する目的の芸術に
果たして個性を見出すことなど一体何の意味があるのだろう?
その辺の心境の推移は時間とともに変化していったと思われるが
そのきっかけはなんだったのかはわからない。
機会があったら、また文献などで調べてみたいと思う。
ただ、土門は女性のポートレート写真を撮る時も「リアリズム」を発揮し、
被写体になった女性たちから不評を買うことも少なくなかったという話を聞くと
やはり頑なにリアリズムを追求する彼のこだわりの片鱗を垣間見るような気がした。
時代を切りとったような作品に目が釘付けになりました。
見ごたえのある素晴らしい写真展です。
『土門拳の昭和』
平成26年1/11~2/2(日)
場所:札幌エスタ11階 プラニスホール
開館時間:10時~19時
入場料:一般600円
土門氏の写真は、戦中~終戦後そして昭和と
その時代の子供たちの表情がストレートに
伝わって来ますね。
時代の「時」を感じる写真素敵ですよね~
元々、絵も写真も「いいな」と思ったものは、好きになるけど、
誰が描いた、撮ったに興味がないもので・・・。
でも、ちょっと気になっていたんですよ。
札幌に行く機会が無いから、観に行けないなぁ~残念。
いやいや、恥ずかしくはないですよ。
私は他は、ほとんど知りませんから(^^;)
たまたま共通点がいくつかあったので興味が湧いたんです。
この方は超有名人なので大きめの本屋さんへ行けば
写真集のコーナーに必ずあるので見てみてください。
写真はもちろんのこと、土門さんという人物にちょっと心持って行かれました。
女性ポートレートもリアリズム!見る側で言わせてもらえばそっちのほうが魅力的に感じるのだけど
撮られる側なら、私も文句言うかも(^_^;)
美しい方はより美しく、そうでない方はそれなりに・・・を希望します!
土門さんの本、お貸ししますよー!面白いから♪