功績も闇も
2015年 07月 26日
小さなヲルガンは語る
今は木々に埋もれた原野だけれど
そこには人々の生活があった
家も工場も学校も全て取り壊されたけれど
残された日用品が生活の記憶を抱いて鎮座している
戦争がこのヤマにも影を落とし、働き手が足りなくなると
外国人捕虜をその労働力の足しとした
タコ部屋で殴られ、許しをこう韓国人の声が子供心に今でも忘れられないのだと言う
ジヲラマの向こうで語る女性は何度も何度も繰り返していた
功績も差別の闇も全てを隠さず伝えてこその郷土史館です
道内の郷土史館や博物館は、単に集め、歴史として保存するだけでなく、歴史を現代に正しく伝え、将来へと語りつなげていく役割が確かにありますね。光があたれば影もあるのだから。
雄別、築別、鴻之舞etc かって数千人ガ暮らし、賑わっていた街から人々が去っていき、往時を偲ばせる残滓が自然の中で朽ちていく。いつも訪れるたびに厳粛な気持ちになります。
この上藻別駅逓、小さい時分に身近にあったものも保存されていて、懐かしかったです。
初めての土地へ行く時は、もうワクワクドキドキです。
歴史の重さにはっとさせられながらも、ガイドの皆さんの
暖かさに触れられて、とてもありがたい気持ちになりました。
展示物にも「触ってもいいんだよ」と言ってくださいましたよね。
きっと見るだけでなく感じていくのもまた勉強のひとつなんですね。
素晴らしい場所を教えてくださってありがとうございました。